- 2016年2月2日
「歴史街歩き」
「歴史街歩き」
「古地図さんぽ」という趣味にハマっている。
もともと、街を歩くのは好きだった。街を歩くと車や電車では見えないさまざまな光景が目に入る。
特に好きなのは、古地図を使った散歩だ。江戸時代や明治大正、昭和初期の地図を見ながら散歩することで、まるでタイムスリップをしたような気分になる。最近はスマートフォンのアプリもあるので、現在地点を古地図上で表示させながら散歩することができる。健康にもよく、お金の掛からない楽しみだ。
そんな古地図散歩は私の密かな趣味だったが、ひょんなことから同好の人々がたくさんいることに気づいた。そんな人たちに誘われ、休日、古地図街歩きの集まりに出かけた。自分が好きだった密かな楽しみ方を、他の人々と共有できるのはなんて素晴らしいことかと感動した一日だった。性別も、年齢も職業も全く違う人々と、隔て分けなく同好の友人として親しくなれることに、心躍った。
世の中にはいろいろな人がいると知った。スリバチ状の地形や水路に心躍って、子どものように目を輝かせて辿っていく老若男女たち。
大人になるとは、人生がつまらなくなると、誰が言ったのだろうか。