- 2025年6月23日
☆流行っている病気☆
2025年6月23日現在で当院で流行っている病気です。
「溶連菌感染症」
溶血性レンサ球菌によって起こる「風邪」に似た病気で、しょう紅熱はこの菌で起きる病気の一種です。
A群溶連菌によって起こり、潜伏期は2日~4日、舌はいちごのようにザラザラして赤くなり、扁桃も赤く腫れるのでのどを痛がります。時には全身に発疹がみられることもあり、発疹が消えると後は米ぬかのように落ちていきます。
不十分な治療をすると2~3週間後に急性腎炎を起こすことがありますので、医師の指示どおりにきちんと薬を服用してください。
「感染性胃腸炎(急性胃腸炎)」
ウイルス又は細菌を原因として胃腸炎を一括したものであり、いわゆる「お腹にくる風邪」もこの病気に含まれます。特に乳幼児に好発し、症状は嘔吐と下痢ですが、そのいずれか1つしか見られないこともあります。ウイルスの代表的なものとしては、ロタウイルス、ノロウイルス等がありますが、後者は牡蠣(かき)等の食品を介して感染することも知られています。これらは、秋から冬にかけて流行することが多いとされています。また、細菌性のものとしては、サルモネラ、カンピロバクター、エルシニア、病原性大腸炎、腸炎ビブリオ等によるものが知られています。
この病気は下痢による脱水症状を起こしやすいので、十分な水分補給が必要になります。
しかし、水分なら何でも良いというものではありません。ジュース、炭酸飲料等は避け、下痢のひどい時には特に赤ちゃん用のイオン飲料での補給を心がけて下さい。また、下痢でおしりがただれやすくなりますので、よくふき取るようにしてあげて下さい。
「急性気管支炎」
気管と気管から枝分かれする気道(気管支)が感染症によって炎症を起こすことです。
通常、急性気管支炎は、感染によって発生します。
かぜの症状がみられた後に咳が出る場合は、一般に急性気管支炎が疑われます。
咳止めや薬や解熱剤などの治療薬のほとんどは、症状が治まるまで楽に過ごせるようにする目的で使用されます。抗菌薬は通常必要ありません。
気管支炎には急性のものと慢性のものとがあります。
急性気管支炎の症状は通常、数日から数週間持続します。しかしながら、90日位まで続くものも通常、急性気管支炎として分類されます。気管支炎がそれ以上の期間、ときに数ヵ月から数年にわたって続く場合は、一般的に慢性気管支炎に分類されます。単に「気管支炎」と言われる場合、通常は急性気管支炎を指します。