• 2025年10月17日

☆流行っている病気☆

2025年10月17日現在で当院で流行っている病気です。
「気管支炎(RSも含む)」
気管と気管から枝分かれする気道(気管支)が感染症によって炎症を起こすことです。
通常、急性気管支炎は、感染によって発生します。
かぜの症状がみられた後に咳が出る場合は、一般に急性気管支炎が疑われます。
咳止めや薬や解熱剤などの治療薬のほとんどは、症状が治まるまで楽に過ごせるようにする目的で使用されます。抗菌薬は通常必要ありません。
気管支炎には急性のものと慢性のものとがあります。
急性気管支炎の症状は通常、数日から数週間持続します。しかしながら、90日位まで続くものも通常、急性気管支炎として分類されます。気管支炎がそれ以上の期間、ときに数ヵ月から数年にわたって続く場合は、一般的に慢性気管支炎に分類されます。単に「気管支炎」と言われる場合、通常は急性気管支炎を指します。
「RSウイルス感染症」
RSウイルス感染による呼吸器感染症で、冬季に流行し、飛沫や接触によって感染します。軽症では感冒様症状、重症では細気管支炎や肺炎を発症します。2歳までにほとんどのお子さんは初感染し、その後何度も発症しますが、症状は軽くなっていきます。乳児では重症化しやすく、低体重児、心肺に基礎疾患がある場合、免疫不全がある場合は注意が必要です。潜伏期は2~8日で、喘鳴が特徴です。

「インフルエンザ」
インフルエンザウイルス感染による急性気道感染症で、咳や咽頭痛に加えて、突然の38℃を超える高熱、全身倦怠感、頭痛、筋肉痛を伴うことが特徴的です。流行期は例年11月~3月頃で、この時期に症状からインフルエンザと診断されるのが一般的です。ウイルスの種類によって、A型とB型と大別され、さらにA型はソ連型、A型香港型などに分けられます。インフルエンザの予防対策の1つであるワクチン(予防接種)は流行のシーズン前に流行しそうなウイルス株を予測してつくられています。
普通の風邪が鼻や喉の症状から始まることが多いのに対し、インフルエンザは急に高い熱が出るのが特徴です。発熱とともに悪寒や頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状も強く、鼻汁や咳などの症状は発熱のあとから出てきます。また、気管支炎や肺炎を併発しやすく、重症化すると脳炎や心不全を起こすこともあります。
<予防>
インフルエンザの感染予防のためには、人混みを避け、手洗いやうがいの習慣をつけましょう。また、空気が乾燥するとインフルエンザにかかりやすくなります。外出時にマスクをつけたり、室内では加湿器などを使って適度な湿度を保ちましょう。日頃から、バランスのとれた栄養や十分な休息をとり、抵抗力をつけておくことも大切です。
特に、小さいお子さんや妊婦、高齢者、病気療養中のかたなど、重症化しやすい方のいるご家庭や施設では注意が必要です。また、症状があって医療機関を受診する際には、他のかたにうつしてしまうことのないようマスクの着用を忘れないでください。

「covit-19(新型コロナウイルス)」

「感染性胃腸炎(急性胃腸炎)」
ウイルス又は細菌を原因として胃腸炎を一括したものであり、いわゆる「お腹にくる風邪」もこの病気に含まれます。特に乳幼児に好発し、症状は嘔吐と下痢ですが、そのいずれか1つしか見られないこともあります。ウイルスの代表的なものとしては、ロタウイルス、ノロウイルス等がありますが、後者は牡蠣(かき)等の食品を介して感染することも知られています。これらは、秋から冬にかけて流行することが多いとされています。また、細菌性のものとしては、サルモネラ、カンピロバクター、エルシニア、病原性大腸炎、腸炎ビブリオ等によるものが知られています。
この病気は下痢による脱水症状を起こしやすいので、十分な水分補給が必要になります。
しかし、水分なら何でも良いというものではありません。ジュース、炭酸飲料等は避け、下痢のひどい時には特に赤ちゃん用のイオン飲料での補給を心がけて下さい。また、下痢でおしりがただれやすくなりますので、よくふき取るようにしてあげて下さい。

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